以前の記事で、「【ATOK】入力文字種が勝手に切り替わる?」を掲載いたしました。
その後、ATOK 2011をご利用の方が、ジャストシステムさんに問い合わせをして、入力文字種が勝手に切り替わらない方法を調べてくれました。
以下、ジャストシステムのご担当の方からご許可をいただきましたので、そのまま掲載させていただきます。
私のATOK 2009でためそうとしましたが、対応する項目がなくて確認できておりません。
なお、この情報をご提供いただいた方はATOK 2011をご利用中であり、完全にはなおらなかったとのことです。
どうぞ一度みなさんの環境でお試しください。
以下、メールでいただいた回答です。そのまま貼り付けさせていただきました。
なお、読み進める前に、以下のメッセージをご覧ください。
ジャストシステムのご担当の方からいただきました。
先般のご案内では、Word用として作成したプロパティに、[アプリケーションからのモード変更を無視する]設定を行い、Word上でのみ、このプロパティが利用されるよう、関連付けをする手順になっています。
誤って、この設定を全体のプロパティに反映してしまうと、Word以外のアプリケーションで、予期せぬ影響が発生する可能性がございますので、手順は、弊社からご案内の通りでお願いいたします。
ということです。
ATOK 2013のプロパティの設定項目[アプリケーションからのモード変更を無視する]は、弊社で確認している特定のアプリケーション上で発生するトラブル
を回避するための設定項目です。同様の設定をATOK 2011でもすることが可能ですが、本設定を行うことで他のアプリケーションでもモード変更制御が無視されてしまい、予期せぬ影響が発生する可能性がございます。それに関する動作不正については、サポート対象外とさせていただきますので、もし、動作不正が発生した場合は、設定を元に戻してご利用ください。
また、「特定のアプリケーション」はMicrosoft Wordではありませんので、本設定で、ご指摘の現象が回避できるか、弊社で分かりかねます。
以上のことをご了承いただきましたうえで、お試しくださいますよう、お願いいたします。○設定手順
これは、Word用のATOK設定を作成し、そのATOK設定だけに、入力モードの
制御を行うオプションを反映させる方法です。この方法を行いますと、Word起動時には専用のATOK設定を読み込み、その他のアプリケーションでは、通常お使いのATOK設定が読み込まれます。
◇操作手順
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[1]テキストサービスを使用しない設定にします。
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- 起動しているアプリケーションをすべて終了します。
- 言語バーの[メニュー]ボタンをクリックし、[基本のメニュー]から[プロパティ(環境設定)]を選択します。
- [入力・変換]シートの[入力補助-特殊]を選択します。
- [テキストサービスの詳細設定]をクリックします。
- [ユーザーアカウント制御]ダイアログボックスが表示された場合は、[続行]または[はい]をクリックします。
※管理者アカウント以外でログオンしている場合は、パスワードを入力し、[OK]または[はい]をクリックします。必要に応じて、ユーザー名を入力します。→[テキストサービスの詳細設定]ダイアログボックスが表示されます。- [テキストサービスを使用しない]を選択して、[OK]をクリックします。
- 「この設定を変更するには再起動が必要です。…」のメッセージが表示されたら、[はい]をクリックしてWindowsを再起動します。
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[2]プロパティ関連付けツールで、Word用のプロパティを作成します
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- Windowsの[スタート]ボタンをクリックし、[すべてのプログラム-ATOK-
ATOK 2011-プロパティ関連付けツール]を選択します。- [追加]をクリックします。
- [関連づけるアプリケーション]の一覧からご利用のWordのプログラムを選択します。
※一覧にアプリケーションが表示されるのに、少し時間がかかります。
マシンによって異なりますが、10秒~20秒ほどかかることがあります。
※「Word」が見つからない場合は、[スタートメニュー]の左側にある「+」をクリックして探してください。- [新規]をクリックします。
→ATOKプロパティが起動します。- そのまま[OK]をクリックし、ATOKプロパティを閉じます。
→[関連付け追加]の画面に戻ります。- [OK]をクリックします。
→[一覧]にWordが表示されます。- [終了]をクリックして、プロパティ関連付けツールを閉じます。
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[3]Word用のプロパティに特殊な設定をします
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- 言語バー(またはATOKパレット)の[メニュー]ボタンをクリックし、
[基本のメニュー]から[ヘルプ-バージョン情報]を選択します。
→[バージョン情報]ダイアログボックスが表示されます。- ダイアログボックスの上部「バージョン情報」と書かれたタイトルバーの上で右クリックします。
- [バージョン詳細]を選択します。
→[バージョン詳細]ダイアログボックスが表示されます。- ダイアログボックス上部の「バージョン詳細」と書かれたタイトルバーの上で右クリックします。
- [環境設定編集ツール]を選択します。
- 一覧の中から、操作[2]-5で作成したWord用の設定を選択し、[選択]をクリックします。
- [セクション一覧]で[入力・変換]を選択します。
- 右側の[モード変更制御の無視]の右側にある[しない]の上でダブルクリックします。
※[モード変更…]の番号は製品により異なります。170番以降をご確認ください。- [する]を選択します。
- [ファイル-保存]を選択します。
- [ファイル-終了]を選択します。
- [バージョン詳細]ダイアログボックスを[OK]で閉じます。
- [バージョン情報]を[OK]で閉じます。
- Windowsを再起動します。
Wordを起動し、ご指摘の現象が発生するかをご確認ください。
◇上記設定でご利用いただく際に注意していただきたい点
Word専用のATOK設定を作成しましたので、通常お使いのATOK設定を変更した場合は、Word専用のATOK設定には、その変更は反映されません。
例えば、通常お使いの設定で辞書の組み合わせを変更した場合、Word起動時には、辞書の変更は反映されていませんので、Word上でATOKプロパティを起動して、同じように設定を変更してください。