【書籍紹介】エンジニアのためのWord再入門講座

2010年4月21日

この本には、文書を読みやすくするための「体裁/見栄えを整える方法」がひたすら書かれています。

それを、ワードの機能を徹底的に活用することで達成しようとしています。

著者の経験に基づく解説書なので、単純な機能紹介というよりや、「わかりやすく、メンテナンス性のある文書」を作成するために、ワードをどう使いこなすか?というスタンスで書かれています。

そういう意味では、『仕事術』という観点からも本書を読むことができると思います。

同世代のビジネスマンの知恵を見せていただいて、すごいなと思いながら楽しむのも、本書の読み方のひとつだと思います。

なお、解説に使われているワード画面はWord2003とWord2007との両方なので、どちらのユーザーの方にもわかりやすいと思います。

マイツールバーをつくる!

P30から紹介されているワードの初期設定方法において、編集領域を広く使うためにツールバーのカスタマイズが提案されています。

これをみて、早速つくりました!

今まで、私のワード画面には、5段にもおよぶツールバーが常時表示されており、はっきりいって編集領域がかなり圧迫されていました。

「編集領域を広く使う」という発想をいただいて、ツールバーの表示を目的に応じてオン・オフするマクロをすぐに作って、常時表示するマクロツールバーを1段にしました。

また、「標準」と「書式設定」のデフォルトのツールバーを1つのツールバーにまとめることにしました。

よって、合計2段のツールバーで作業ができるようになりました。

必要のないボタンを全て削除したので、見た目もすっきりするし、編集領域が広くて文字を大きく表示できてうれしいですね。

ツールバーの例

スタイルを活用する

今までよくわからないまま放置してきた「スタイル」を、ようやくこの本で勉強しなおしました。

こういうワードの機能を学ぶには、勉強のための文書作成はさけたほうがいいと思います。モチベーションがわきませんから。

とにかく、趣味でも仕事でも、なんでもいいので、具体的に書いている文書があって、その見せ方を変えるためにワードの機能をいじるほうが楽しいですよね。

最近は、マクロの説明書をワードで書いたりしていたので、その作成のために「スタイル」の活用をしてみました。

スタイルってとっつきにくいと思っていましたが、本書では比較的細かく説明がなされており、推奨する使い方(著者の使い方)が提案されているためにより分かりやすいと思います。

つまり、機能の羅列とそれぞれの説明ではなくて、「~することをお勧め」とか「●●の使用やカスタマイズは避けてください」などと指針が示されています。

これはありがたいですね。

スタイルを使い始めると、手放せなくなります。

一度スタイルに登録してしまえば、文書全体の書式を統一するのがすごく簡単です。

詳細は本書でご確認ください。

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