一括置換で用いる辞書の作り方です。まずは、登録する用語をどうやって集めるか?についてご説明します。
<目次>
お手持ちの用語集を活用する
私が一番最初に一括置換で翻訳をしたときには、それまで自分が翻訳をするときにためていた用語集を使いました。
翻訳者の方で納品書とともに使用した用語リストを納品されている方は、その用語リストをそのまま使うことができると思います。
もし、翻訳会社やお客さんから支給される用語集があれば、大切に使いましょう。
あと、お客さん別に用語集を使い分けるのがいいと思います。
1つの見出し語(原文中の言葉)に対して、分野やお客さんによって訳語が変わることがありますからね。
この訳し分けを、用語集を使い分けることで確実に実施することができます。
また、お客さんから修正依頼をうけた訳については、辞書の内容もあわせて変更するように心がければ、今後は同じミスを繰り返すことを予防できます。
1つ1つ地道に登録する
お手元にそのような用語集がない場合には、取りかかっている翻訳案件で必要な単語を一つずつ登録していくのがいいと思います。
地道な作業になりますが、次回以降、同じ分野の翻訳をする場合には、再度辞書で調べ直す必要がなくなりますから、登録作業自体も楽しめると思います。
なにしろ、辞書登録数で自分の成果を確認できますから、モチベーションもあがります。
まずは、地道に1つ1つご登録ください。私も、地道に登録作業を続けてきました。
ネットの用語集を活用する
ネット上に公開されている用語集を使うのも一つの手だと思います。ただ、この場合には、あくまでもご自身の責任においてご活用ください。
ネット上で有益な専門用語の情報をご提供されている方々(法人・個人)がいらっしゃいますので、「辞書作り」という観点で専門家のサイトをみてまわると面白いと思いますよ。宝の山だったりします。
信頼できるサイトから関連分野の用語を集めてきて、自分のオリジナル辞書を充実させていくのも楽しさの一つです。
コンピューター業界、自動車業界、水道業界、、、、などそれぞれの分野の業界団体が作っている用語集を活用するのもいいですね。探してみてください。
しつこいようですが、誤訳・誤記も当然含まれますから、その点はご自身の責任のもとご利用ください。これは、一般の辞書の訳を利用する場合と同じですね。
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