【Word VBA】左右の余白を調整するWordマクロ

2011年12月5日

前回のセミナー(『Wordマクロで作業スピードアップ』セミナー )でいただいたご要望なんですが、マージンの調整もマクロでできます。

だいたい、左側の余白を修正するときの面倒くささってわかりますよね。

例のルーラーを表示させて左端をドラッグするんですが、ぶら下がりマージンのポインターをつまんでしまったりして、なかなか余白を調整できないイライラ感。ありますよね。

余白

マウスを微妙にずらすと、インデントになり、そして左余白になり。。。

余白

そんなあなたに差し上げたいのがこのマクロ。

このマクロでできること

左右の余白を同時に広げたり狭めたりできます。また、プロパティを変更すれば、上下の余白も同様に同時に広げたり狭めたりします。

私の経験上、「左側の余白だけを0.5センチにして、右側を2センチに残す」というような設定は見たことがなく見た目で落ち着くのは結局、左右だいたい同じようなはばになっているレイアウトです。

さらに言うと、余白を調整するときには、たいてい、A4の1ページに提出資料をまとめたいのだけど、どうにも入りそうにないため、余白を若干狭くして、文字を押し込むときですよね。

その用途であれば、やっぱり、見た目を自然にするために、左右の余白はだいたい同じような感じになっているはず。

(通常の余白)

余白

(左右の余白が狭い)

余白

(左右の余白が広い)

余白

マクロの解説

左右のマージンを2ポイントずつ増加・削減させています。

ポイント数はお好きなように調整下さい。

マージンを狭める場合には、ポイントをマイナスにして下さい。(マクロ2)

.LeftMargin = .LeftMargin - 2
.RightMargin = .RightMargin - 2

「1ページの行数」の調整マクロ で紹介したマクロで、ページ内におさまる行数を調整すれば、1ページにぴったりおさまる文書を作成することが簡単にできますね。

ちなみに、上下のマージンを調整するのであれば、LeftMarginプロパティやRightMarginプロパティのかわりにTopMarginプロパティやBottomMarginプロパティを用います。

マクロ1


Sub 左右の余白の増加()
 With ActiveDocument.PageSetup
  .LeftMargin = .LeftMargin + 2
  .RightMargin = .RightMargin + 2
 End With
End Sub

マクロ2


Sub 左右の余白の削減()
 With ActiveDocument.PageSetup
  .LeftMargin = .LeftMargin - 2
  .RightMargin = .RightMargin - 2
 End With
End Sub

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左右の余白を調整するマクロ(その3)  具体的なマクロを紹介しています。

「1ページの行数」の調整マクロ

マクロコードの登録方法

ツールバーのボタン登録

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