Wordで動く翻訳チェックソフト「色deチェック」のユーザーさんから、訳揺れのチェックの方法いついて質問がありました。
たとえば、以下のような場合です。
- 「黄色の蛍光ペン」の訳語として「yellow highlighter」を使いたいのですが、文中に「highlighter」とだけ記載されているところがあるようなのです。
- また、「highlighters」と「highlighter」とが混在しているようなので、すべて単数形「highlighter」にしたいとのことでした。
どのようなチェックをしたらいいか迷われています。
上記は私が勝手に作った例なので余計に意味が分からないかも知れませんが、「形容詞が抜けてしまうことがある」「間違って複数形で書いてしまうこともある」という意味です。
私は実際のファイルを見ていませんので判断はつかないのですが、一括置換をすればいいという話ではないと思います。だから私に相談が来たのだと思います。目視での確認が必要となるチェックだと思います。
少し想像になりますが、「私ならこうする」という方法を紹介します。
<目次>
キーワードの着色機能を使う
色deチェックには、選択した文字列(もしくは、カーソルの置かれた単語)を文書中で一括で着色する機能があります。
これを使うと、気になるキーワードを簡単に着色して、原文と訳文とで比較できます。
蛍光ペンでの着色機能は、以下の方法で呼び出せます。
[アドイン]タブのボタン
[アドイン]タブの[ツール]ボタン
右クリックメニュー
これらのボタンをクリックすると着色できます。
対訳表で着色すると。。。
以下の対訳表を用います。あんまりいい例ではありませんが、みなさんの実務を思い出してください。
色のパターンを用いて、間違っている可能性がある部分をあぶり出します。
着色する単語にカーソルを置きます。文字列を選択してもかまいません。
ボタンをクリックして黄色に着色します。
次に、highlighterを着色します。カーソルを置きます。
ボタンをクリックして着色。
次は、highlightersです。
原文も着色してみましょう。
原文と訳文のいずれにも、黄色と水色の蛍光ペンの組み合わせがあれば、正しく表記されている可能性が高いです。
このように「見える化」すると、チェックが少ししやすくなります。
一括置換では修正しないで
今回のような単数形と複数形を修正するときには、
「yellow highlighters」が間違いなので、すべてを「yellow highlighter」に置換すればいい
なんて考えないでください。
中には、「green and yellow highlighters」なんて表現もあるかもしれませんし、どのような表現があるのかわかりませんので。
今回は、ユーザーさんの書類を拝見したわけではないので、上記で提案した方法が要望に沿った考えとは限りません。
でも、色deチェックの活用方法の可能性を提案してみました。
お試しください。