追記 16-11-10 ぱらぱらの最新版では、用語の登録順ではなく見出し語の長い順に自動で置換します。
昨日ほにゃさんから以下のコメントをいただきました。どうもありがとうございます。
現在、ぱらぱらを使用中です。
この辞書の用語の登録順ですが、やはり長いものから先に並べた方がいいのでしょうか?
辞書の変換順は、上からということでよろしいのでしょうか?
マニュアルが不完全であるばっかりに、ご迷惑をおかけいたしまして大変申し訳ありませんでした。完全に、説明が不足しておりました。
せっかくですので、エクセルを用いた辞書用語の並べ替え方法をご紹介いたします。
水野麻子さんがテキスト形式の辞書をそのまま並び替えるツール「長さでソート」を公開されていますので、こちらもご利用ください。
<目次>
ご質問への回答
さて、いただいた質問に対する回答です。質問の順序を替えました。
>辞書の変換順は、上からということでよろしいのでしょうか?
はい、おっしゃるとおり、辞書に記載された用語のうち上から順番に一括置換に用います。
>この辞書の用語の登録順ですが、やはり長いものから先に並べた方がいいのでしょうか?
はい、おっしゃるとおりです。上から順番に置換に用いますので、長い「見出し語」(置換をする対象の語句)を上に並べる必要があります。
これは、最初は感覚的にわかりにくいかもしれませんが、以下のようなものを辞書登録するとわかります。
自動車(タブ)automobile
電気自動車(タブ)electric vehicle
この順序で置換をすると、「電気自動車」は置換されずに、「電気automobile」となってしまいますね。
並べ替え方法
エクセルの並び替え機能を活用します。
またエクセルの関数も使います。
そんなに難しくないので、ちょっと試してみて下さい。
1.エクセルのシートに辞書の内容をコピーします。
辞書に登録されている用語はタブ区切りなので、「見出し語」と「訳語」は自動的に別々のセルに入ります。
2.列Cに以下のような関数を入力します。
列Aに記載された文字列の長さを示す関数です。
=Len(A1)
=Len(A2)
=Len(A3)
・・・
以下のように、列Cの一行目には、=Len(A1)と入っていますね。
これを見出し語の数だけ入力します。今回は18個です。
オートフィル機能を使うと簡単に数100個入力できますね。PC Onlineのこちらの記事をご参照下さい。
3.範囲を選択して並べ替えをします。
エクセルの並べ替え機能です。PC Onlineのこちらの記事(Excel 2003)、こちらの記事(Excel 2007)をご覧下さい。
語数で降順にします。以下のような設定です。
4.結果が表示されますので、列Aと列Bを辞書にコピーすれば完了。
セルの区切りは、自動的にタブ区切りになります。
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コメント
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4. 並べ替えをすると動作しなくなりました
ただいま、ぱらぱらを試用しています。たいへん便利なマクロですね。最初、文字の長さを考えずに適当に作成した辞書を使っていたときはスムーズにでき、スピードアップと語の統一をはかることができ、これまでいかに無駄な作業をくりかえしていたのか痛感しました。数種類の辞書が使える点も、置換した単語に色をつけてくれる点も助かります。
問題は、ここにかいてあるとおり、長い順に並べ替えると、まったく置換されなくなってしまったことです...何らかの制限にひっかかったとしか思えませんので、マニュアルをみてみたのですがみつからないようです。辞書を作成するときに、長さや禁止されている文字など、なにか制限があるでしょうか。お時間をとって申し訳ありませんが、教えていただけるとありがたいです。