最近、Wordで動く翻訳チェックソフト「色deチェック」を導入いただいている企業様や導入を検討されている企業様を訪問して使い方説明会をすることが多くなってきました。
訪問時に、現場での困りごともうかがっております。いただいたご要望にお応えできるように以下の項目を開発しています。
11月29日に開催される翻訳祭の翻訳プラザ(出展エリア)のブースで、最新版を使ってデモをいたします。ご興味のある方は、ブースにぜひ遊びにきてください。
<目次>
原文と訳文の表のみを対象にして対訳表を作成する機能
数百ページにおよぶ原文と訳文ファイルがある場合、段落数にズレがあると対訳表を作成するのが難しくなります。
色deチェックを使うことを見越して事前に準備をすればよいのですが、何も前処理をしていない場合での対訳表の作成を想定しています。(事前準備例:【色deチェック】対訳表を効率的に作成するコツ)
その場合、対訳表を作成するだけで時間がかかってしまい肝心のチェックに時間をかけられなくなります。
このような場合に、表内の英数字数字記号だけは正確に比較ができるような機能を開発しています。
原文と訳文のExcelファイルから対訳表を作成する機能
原文と訳文とがExcelファイルの場合に、2つのファイルから対訳表を作成します。
セルに書かれた文字列もテキストボックスやオートシェイプに書かれた文字列も対訳表に取り込みます。
多言語のExcelファイルから対訳表を作成する機能
Excelの1シートに複数列があり原文に対して複数の言語で訳文が書かれています。以下のようなファイルを想定しています。
また、1つのExcelファイル内に複数シートがあり、上記のように複数言語の対訳表になっています。
このようなファイルから対訳表を作成します。
KWIC Finderとの連携機能の追加
対訳表を過去の翻訳案件のデータベースとして活用したいとの要望をいただきました。
私はKWIC Finderというツールを使っています。
こちらの記事(【コード】KWIC Finderを操作するWordマクロ)で紹介しているマクロを改良して実装します。
英数字記号チェックの高速化
企業様でOffice 2016にアップデートしたところ処理速度が低下したと報告をいただきました。
チェックで使う着色数を減らし、これまでよりも高速でチェックできるようにします。
算用数字の挿入機能の強化
最新バージョンでは、「1万5,000円」に算用数字を挿入すると「1万 [10000] 5,000円」となってしまいます。
次のバージョンでは、「1万5,000 [15000] 円」となるように修正します。
バグ修正
ユーザーの方々からいただいたバグを随時修正しております。既知のバグとして以下の項目を修正します。
整合機能
特定の条件で整合処理が適切に行われなくなります。修正します。
チェック時のセル結合によるエラーの回避
表のセルが結合している場合、チェック時にエラーが発生します。チェック前に結合セルの有無を判定するように修正します。