先日は、大阪で一括置換による翻訳支援ソフトのぱらぱらに関するセミナーを開催いたしました。
お越しいただいた皆様、どうもありがとうございました。
その後、参加された皆様から多くのメールをいただきましたが、まだお返事できていないものもございます。
少々お待ちください。
セミナーの中で紹介したぱらぱらを用いたテクニックの一つに、入力ミスのチェック(入力ミスの修正)のためにぱらぱらを使う方法がございました。
セミナー中にご質問がありました件も含め、事例をいくつかご紹介します。
ぱらぱらの辞書は、タブ区切りで「検索する文字列」と「置換語の文字列」が記載されているテキスト形式の文書です。
翻訳を前提にしていますから以下のように登録しています。
見出し語(タブ)訳語
見出し語(タブ)訳語
見出し語(タブ)訳語
・・・
これを、以下のような用語登録にしてみます。
誤まった語句(タブ)修正後の語句
今回のチェックの意図は、以下のようなものです。
・自分が間違いがちな誤記を直す(最終チェックの場合)
・一括置換を複数回行ったときにありがちな誤入力を直す
・お客さんに指摘された間違い(好みによる表記の違いなど)をお客さん別に直す
私の場合、日英翻訳ではこんなものを使っています。
(アンダーバーは、半角スペースを意味しています)
<目次>
修正例
私がよくやる誤記(the と入力しようとしてteh と入力する)を修正します。
私は、オートコレクトを切っているので、以下のようなものはそのまま残ってしまいます。
また、翻訳中は面倒なので直しません。
_teh_(タブ)_the_
ワイルドカードを使えば、もう少しいろいろできます。
以下は、誤記と思われる部分にマーキングをするための辞書です。確認してから修正する場合です。
ぱらぱらで蛍光ペンを設定すればいいでしょう。
文頭が小文字の場合(ピリオドの後に半角スペースがあり、その後に小文字のアルファベットが続く部分を蛍光ペンでマーキングします。
(.__[a-z])(タブ)\1
文末や文注に不要な半角スペースがある場合に蛍光ペンでマーキングします。
以下のワイルドカードの式をみるとわかりますが、ピリオドやコンマの直前にスペースがあるときに、マーキングします。
([a-zA-Z0-9]_[,.])(タブ)\1
このように、ワイルドカードを使うと、チェックにも修正にもぱらぱらを活用することができます。