【書籍紹介】ストーリーで学ぶ Excel VBAと業務改善のポイントがわかる本

2013年7月15日

ついに書籍化!

以前からブログやセミナーで紹介させていただいてましたVBAのコラム『やってみよう!Excel VBAで業務改善!』 が書籍になりました。

イケてる業務改善を疑似体験

本書はExcel VBAの解説本ですが、Word VBAを学ぶ上でも非常に多くのヒントがあります。

「業務改善を実際にする場合のポイント」がわかるという点が本書の特徴。これがすごくいいです。

主人公の星くんが業務システムを作る過程で実際に悩む点やその解決策を非常にわかりやすく説明しています。

簡単なことだけ触れて終わり、ではないですよ。

ループもいろいろな形で回しているし、ユーザーフォームにまで言及しているし。


イケてる完成していないマクロから少しずつ

最初は難しいことは解説せずに、できるだけわかりやすいマクロから解説が始まっています。

Excel VBAに慣れていない場合、最初から「完成した」マクロを見ても何がなんだかわからないことがあると思います。

無理なく読み進められるように、説明の順序がかなり計算されていますね。

非常にとっかかりやすい書籍だと思います。

イケてる自分の成長を確かめた(笑)

以前ウェブで読んでいたにもかかわらず、ストーリー自体が面白くて展開を気にしながら(笑)読みました。

あと、このウェブ版を読んだ当時は、八木くんのセリフを読み飛ばしていたなと思います。

今は、重要なポイントがたくさん書かれていることに気がつきました。自分が成長したなと思えて嬉しい読後感です。

例えば、Cellsプロパティに関する記述(P.43)や、セルへの読み書きのスピードに対する記述(P.20)など、最近はExcel VBAも自分で組むようになったので「そう、そう」と響きます。

いろんなヒントがちりばめられています。

イケてるアイディアがわいてくる本

あと、重要なポイントがあります。

書籍なので、気になる点に書き込めるのがいいですね。

最近は特に、アイディアがわいてきたら迷わず本に書き込むようにしています。

本に関係ないことで別の仕事で関係したことも、それを思いついたページに書き込んでいます。

この書籍は、業務開発に関するヒント、セミナーでわかりやすく説明するヒントなど、私が今必要としていることを思いついたり学んだりするのにちょうどいいトリガーになりました。

ありがたいですよね。そういう本に出会えたこと。

さて、以下、気になったフレーズです。

イケてる業務改善に関する考え方

著者メッセージから (P.012)

つまり必要なものは、"VBA"に対する知識そのものであり、人材に対する教育なのです。

第11話 VBAに向く業務とは?(P.62)

そもそも発生頻度の少ない業務や手間のかからない業務というのは、VBA化するメリットが大してないんだよ。ましてや開発にかかる工数が多ければ多いほ ど、VBA化するメリットなんてほとんどなくなってしまう。考えてごらん、星。年に1回やるかどうかわからないような業務や、ほんの数分で終わる業務を、 苦労してシステムする化することに、どれだけの意味があると思う?

第19話 システム化する手順(P.102, P.103)

その手法というのは…ひと言で言えば、とにかくまず作り始めるいうことなんだ。

(中略)

他にもおそらく、お前が考えもしない要望や問題点が山ほど存在するよ。でもそんなものを、前もって何日も考えたってしょうがない。まず動くものを作り、そ れをユーザーに使ってもらうんだ。そうすれば、ほっといても向こうから要望が出てくるよ。そうしたら今度は、それを1つずつ機能として組み込んでいく…い わば、開発を行いながら、並行して要件定義を進めていく感じだな。これが、俺のいう"常識とは逆"の開発手法だよ。

第24話 運用するシーンをイメージしよう(P.123)

はっきりいう。星、おまえがイヤイヤVBAの開発に取り組んでいるのなら、その岬って子にプロジェクトリーダーを譲るべきだ。VBAの開発は、みんなの業 務を少しでも楽にしたい、会社の業績を少しでも向上させたいという、"熱い"思いが不可欠なんだ。人にいわれたから、VBAで業務改善しますって人には、 正直つとまらないよ

イケてるマクロをつくるときの心構え

第8話 星くん、VBAプログラムを完成させる!(P.46)マクロの記録について

…やっぱりな。そういうと思ったよ。実はこの機能、あまり教えたくなかったんだ。いいか星、それはおまえの勘違いだ。そしておまえだけじゃなく、世の中の たくさんのユーザーも同じ勘違いをしてる。いいかい?最初にいったけどVBAの構文には、"オブジェクトに対する操作"、"制御構文"、"関数"の3つが ある。でも、マクロの記録で記録されるのは、この中の"オブジェクトに対する操作"だけなんだ。いくらマクロの記録を駆使しても、複雑なVBAプログラム を作ることはできないんだよ

第23話 システム化への第一歩(P.127)Boolean型の変数の初期値の記述について

Boolean型の変数Hanteiは、そもそも初期値で"False"が格納されているんだけど、プロシージャの最初で明示的に"Hantei = False"と代入するのは、この先のメンテナンスを考えたときわかりやすいからこれでいい。

第30話 架空のシステムをイメージしよう!(P.168)Display Alertsプロパティの設定について

Display Alertsプロパティは、プロシージャが終了したときに自動的に「True」に戻るが、システムの動きをより確実なものにするためにも、プロシージャ内で明示的に「True」に戻す癖をつけよう。

イケてるこれ、わかります。ここから始まりますよね。

第25話 ブックを操作してみよう!(P.139)

(すっげえええ!!!なんだ、これ!?…たった1行コードを書いただけなのに、[ファイルを開く] ダイアログボックスを表示させ、選択したファイルのパスと名前を取得できちゃったよ!!…こんなの、アリか!?)

おまけ

Microsoft MVP for Office System のきぬあささん も書評を書かれています。

「ストーリーで学ぶ Excel VBAと業務改善のポイントがわかる本」の見本誌をいただきました。

私と響くところが似ていて、ドキッとします(笑)。

あと、このブログサイト「みんなのワードマクロ」を「著者のおすすめサイト」(P.194)でご紹介いただきました!

どうもありがとうございました!!

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