【書籍紹介】調理場という戦場

2012年10月3日

面白かった。職人としての心構え満載。

帯に書かれている糸井重里さんのコメントのとおり。

「料理人とグルメだけが読むのは、もったいない本です。」

 


読書メモ。括弧はページ数。

内容を思い出すための自分用のメモです。何度も読み返したい。

裾野が広がっていない山は高くない(17)

「毎日やっている習慣を、他人はその人の人格として認めてくれる」(37)

ちゃんとしたステージに上げられたときには自分の力を十分に出せる。だけど、ふだんはいつも無色透明。(69)

経験上、優れた人が他人を判断する時に目を留めるところは「ひとつひとつのことをきちんと処理しているかどうか」なのではないかと思うのです。(75)

強さと弱さのバランスが取れてて、生産者と消費者と経営者のあいだにいる人。(85)

本質以外は何だかわからない人。だけど、いつも垂れ流しで自分を出している人。(90)

目の前にある課題は、自分で丁寧に解きほぐすしかない。ひとつひとつ解きほぐせば、必ずうまくいくはずだ。(94)

たったひとつの腐った卵が、コンソメすべてを駄目にする。(104)

ぼくは、素材を料理することで、そのもの以上の価値を持たせたいのです。(114)

無から有を作り出し、メニューに載せる仕事は不安と背中合わせですが、だからこそやりがいがあります。(125)

コーヒーを媒体にして、別のことを考えている。(127)

信じたことがやれるまでに成長できるきっかけは、若い一瞬だと思うのです。(160)

「精神力でやる」と言うよりは、生命力で仕事をやれた時にこそ、いい料理を提供できるのです。(162)

「だから家族で出るんだ」(183)

二段飛びも三段跳びもしないで、一段ずつしっかり昇っていきましたから。(187)

まわり道をした人ほど多くのものを得て、滋養を含んだ人間性にたどりつく。(199)

彼はいつも臆病さを失わない。(225)

僕の足には静脈瘤ができています。(240)

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