こちら で紹介したエクセルマクロの書籍ですが、
(2)VBAの文法書
にあたる本だと思います。
VBAのイベント処理を学ぶための必読書です。
これはすごい。
「かんプロ」シリーズ3部作の第3弾。
「かんたんプログラミングExcel VBA 応用編」の紹介です。
私は、この本のテーマであるイベント処理が「必要」になってきたころこの本を購入しました。
イベント処理とは、「文書を開いたときに●●する」、とか、「文書を閉じたときに△△する」、などという処理のことです。
当時、いろんな掲示板などでイベント処理についての記事を読んだり、または掲示板に質問をしてプログラムを教えてもらったのですが、教えてもらったプログラム文(クラスモジュール)を読解できないというもどかしさがありました。
読解できないと、自分仕様に書き換えられません。
自分仕様のプログラムを書きたいという思いから、クラスモジュールを用いた「イベント」時の対処方法を詳しく知りたくなってきたわけです。
で、この「応用編」を書店で立ち読みしたら、クラスモジュールの説明やその内容がやたらわかりやすくて、即効購入しました。
何がいいのかというと、「イベントプロシージャ」の説明はもとより、私がそれまで知りたかった、「プログラミングの基本構成」や「引数付きサブルーチン」についても非常にわかりやすく記載されていることです。
引数つきサブルーチンはいずれ説明したいと思いますが、最近、水野麻子さんが紹介した「【Word】数字の全角半角変換 その3 」のプログラムに使われていましたね。
短くてわかりやすくて美しいプログラムだなとと思います。
こういうプログラムの考え方・発想って面白いと思います。
上記のような内容はVBA(オフィス用マクロ)の共通事項なんです。
なので、本書はExcel用の書籍ですが、十分にWordにも使えます。
例によって、飛ばし読みと自分がほしい内容しか読んでいないので、所有している期間だけはやたら長いのですが、全てを読んだわけではありません。
こんな使い方でいいと思います。だいたい、全部読んで理解してから、「覚えた文法を使う目的を考える」というのは、お勉強のためのお勉強になってしまって、時間がない社会人の勉強としてはちょっと無駄が多いように思います。
自分がほしい結果をイメージできていれば、それに必要なプログラムを見つけるのは案外たやすいです。
もしくは、理解したいイベント処理のプログラム文が手元にあれば、それを読み込むための項目を本書から探すのも簡単だと思います。
そんな文法書としての使い方をおすすめします。
また、付録でついている「FaceID一覧」のソフトも重宝します。
FaceIDというのは、ツールバーのボタンの表示画像に割り当てられた番号のことです。
もともとボタンに入れられる図柄はたくさんあるのですが、デフォルトだと選べる数が限られています。
これを一覧にして、簡単に選べるようにしてくれたのが、この付録の一覧です。
これだけでも調べる手間が減るという意味で大変な価値がありますね。