先日の仙台のWordセミナーに参加いただいた方からのご要望で作りました。
この方からは、ファイルを開くたびに、表示を「下書き」にしたいけれど、その方法はありますか?という質問をいただきました。
いくつかの条件で試したところ傾向がわかりました。
ファイル自体には表示モードを保存する機能はないようです。その代わり、Word自体がファイルごとの表示モードを覚えるようでした。
なので、同じファイルをDropboxに保存して別のパソコンで開くと、表示モードは元のパソコンで開いた場合とは一致しません。
そこで、表示モードをWordマクロで調整するようにしてみました。
<目次>
このマクロでできること
新規文書を作成する場合や既存の文書を開く場合に、Webレイアウトや下書きに表示モードを指定します。
また、表示倍率も指定できるので、ディスプレイの大きさや解像度に応じて設定すれば最適な倍率で作業に臨めます。
(実行時:既存文書を開いたり、新規文書を作成する場合に自動的に実行)
既存の文書を開くと、150%の表示倍率でWebレイアウトになっています。
マクロの解説
マクロ1とマクロ2の2種類を作りました。
いずれも、自動実行のマクロです。
マクロ1は、既存の文書を開くときに実行します。
マクロ2は、新規文書を作成するときに実行します。
表示モードは以下のように指定します。4行目の値を変更してください。マクロ1、マクロ2ともにWebレイアウトにしてあります。
wdNormalView 下書き
wdWebView Webレイアウト
wdPrintView 印刷レイアウト
5行目の値は表示倍率です。サンプルでは150%に設定しています。
マクロ1(既存文書を開く時に実行)
Sub AutoOpen() With ActiveWindow.View .Type = wdWebView .Zoom.Percentage = 150 End With End Sub
マクロ2(新規文書作成時に実行)
Sub AutoNew() With ActiveWindow.View .Type = wdWebView .Zoom.Percentage = 150 End With End Sub