先日の記事で「Wordの便利な『貼り付け』機能」をご紹介しました。
実は、これをマクロで楽しく活用する方法があるんですよね。
今日はその紹介です。これが今年最後のマクロ記事になります。
<目次>
このマクロでできること
Wordのデフォルトの「貼り付け」の仕様をカスタマイズできます。
今回の例では、通常の「貼り付け」機能を、この「貼り付け先の書式に合わせる」貼り付け方法に変更するマクロです。
つまり、通常のように[Ctrl] + [V] を押したときや、「貼り付け」ボタンをクリックしたときの機能を変更するということです。
マクロの解説
これは、Wordの基本機能を変更するための記述方法です。
マクロ名に使われているEditPasteというのは、Wordの基本機能である「貼り付け」のコマンド名です。
このように、マクロのタイトルをコマンド名にすると、そのコマンド自体の機能を書き換えることができます。
今回の場合、貼り付けを「貼り付け先の書式に合わせる」という特殊な仕様に変更しますので、そのマクロを記述してあります。
以下の記述にて、貼り付け方法を指定します。
Type:=wdFormatSurroundingFormattingWithEmphasis
この記述自体は、マクロの記録機能で調べることができますから、お好きな貼り付け様式で設定が可能ですね。
時々ご紹介している「テキスト形式で貼り付け」の場合には、以下のようになります。
Type:=wdFormatPlainText
プチカスタマイズでした!
(ちなみに、Word 2007以降は、オプションの詳細設定で、貼り付けの仕様を手軽に変更できます。マクロを使わなくてもいいんですよね。)
マクロ
Sub EditPaste() Selection.PasteAndFormat _ Type:=wdFormatSurroundingFormattingWithEmphasis End Sub