2014年の6月のIJET-25という翻訳国際会議に登壇したときに紹介した「オートコレクトによる速記術」のセミナーをします。
用語登録して実際に使い、工夫のポイントを体験します。
ショートカットキーで自在に操作する方法も実習で学びます。
ご都合がつく方、どうぞお越しください。
開催要領
日時:11月24日(月・祝) 13:30~16:30 (午前中は右クリックでGoogle!のセミナー を開催)
場所:新橋セミナールーム
定員:12名
備考:パソコンをご持参ください。レンタルパソコンを1台だけご用意できます。
オートコレクトを文字入力支援に使う
私のWordマクロセミナーでも時々ご紹介していますが、Wordには非常に優れた文字入力支援機能があります。
オートコレクトです。
オートコレクトは、スペルミスをした文字列を正しい文字列に直す機能だと思われがちですが、Wordのオートコレクトはそれだけではありません。
英語を母国語にする方々にはIMEやATOKのようなものがありません。そのため、私たちが変換の工夫をするように、彼らはオートコレクトに様々な文字列を登録して入力支援に使っているのです。
登録のルールを決めて工夫をすれば、難しいつづりの単語を簡単に入力できたり、よく使う説明文を記号で入力できたり。
そんな活用ができるのです。
さらに、書式(文字サイズ、文字の色、斜体、太字などなど)を含む文字列も入力できます。
案外、応用範囲が広いのです。
オートコレクトをオフにする?
翻訳者には、不要なオートコレクトをオフにするという考え方を持っている方がいます。
私も、そのように提唱しています。
特に、「入力オートフォーマット」(文字入力をする際に、連続する番号が入力されたり、箇条書きの記号が入力されたりする「あれ」です)はオフにしてもよい項目がたくさんあると思います。
イライラの原因になりますからね。意識して制御するのがいいと思い、以下のようなマクロも提案したことがあります。
【Wordマクロ】オートコレクト、オートフォーマットをオフにする
【Wordマクロ】オートコレクト、オートフォーマットをデフォルト設定にする
オートコレクトの積極的な活用方法
でも、文字入力をするための「オートコレクト」はもっと積極的に活用するといいなとも思っています。
特許明細書を書かれている技術者の方々であれば、参照符号を入力しただけで自動的に構成要素名が入力できたらうれしくないですか?
「10は|」( 「Enterキー」で確定)→「エンジン10は|」
これ以外にも、よくある文字列を入力する場合にも役立ちます。
「b|」( 「Enterキー」で確定)→「及び|」
英文作成時にも使えますね。
「wrt|」( 「Spaceキー」で確定)→「with reference to |」
つまり、オレンジ色の部分が自動入力されるわけです。この動作をオートコレクトを使って実現します。
これは、オートコレクトの利用の一例であって、他にも定型の説明文を追記したり、提携の書式を文字列にあてはめたり、いろんなことができるんです!
このセッションでは、Wordならではのオートコレクトの使い方を提案させていただきます。
簡単に登録して簡単にシェア
で、今まで、このオートコレクトが活用されていなかったのには理由があります。
複数の項目を登録するのが面倒なのです。
オートコレクトの登録ダイアログを開いて、900以上もあるデフォルト設定の項目を目にしただけでやる気がなえます(笑)。
ここに自分が登録した項目がすべて混ざってしまうのですから、大変です。何を登録したのか覚えられませんからね。
さらに、せっかく登録した数十の項目を別のパソコンに移動する場合にどうしますか?
その答えもWordは用意していません。
そこでWordマクロの出番です。
ユーザー定義した項目だけを表示します!
しかも、Wordファイルにタブ区切りで入力項目を設定しておけば、複数項目を一気に登録できます。
さらに、登録したユーザー登録だけをWordファイルに書き出せます。
オートコレクトにはたくさん登録する必要はありません。
必要な項目を案件ごとに登録して使ってみることが大切です。
慣れてきたら項目を増やせばいいですよね。
セミナー、このAutoCorrect Boosterを差し上げます。
Wordだけじゃなかった!
そうなのです。
このオートコレクトは、Word以外のOffice製品で使えるのですね。
書式付の文字や図・表の入力はWordでのみ使える機能ですが、単純な文字列の入力はOffice製品で共通の定義ファイルを使っています。
そのため、Wordで設定したオートコレクトの項目がそのまま別のソフトでも活用できるのです!
どう使い分けるのか?
このマクロの使い方や使う工夫を紹介いたします。
日本語でも英語でもどちらでも使えます。
IMEやATOKに登録するのとは一味違って、案件ごとの「使い捨て」前提の用語登録って面白いです。
それを繰り返していくと、自分が何を必要としているのか案外わかってきます。
私は、翻訳以外でも使いそうな表現はATOKの辞書に登録しています。
翻訳でしか使わないと思われるものやWordで文章作成をするときにしか使わないと思われるものは積極的にオートコレクトに入れるようにしています。
少ない登録数で大丈夫。それだけでも十分に便利です。
速記が可能になるお役立ちマクロです。どうぞご活用ください!
ショートカットキーに登録して快適に活用
用語の登録も、登録内容の確認も、用語の削除も、登録内容の変更も、すべてショートカットキーで実行できます。
お好きなキーにマクロを登録して、キーボード操作だけでオートコレクトを使いこなせるようにしてみます。
お申し込み
オートコレクトで速記術セミナー
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