【セミナー報告】2017/07/15(土)東京 翻訳者、チェッカー、ライターのためのWordカスタマイズ3つのコツ

2017年7月25日

先週のJATのセミナーにお越しいただきましたみなさま、どうもありがとうございました。

セミナーでは、Wordの学び方として以下のことを紹介しました。

  1. Wordの仕組みを理解する
  2. 「機能を使うこと」ではなく、「目的」を意識する
  3. 同業者のWordの使い方をまねする

Wordの仕組みを理解する

Wordは、文字を編集するためのテキストエディタではなく、体裁を整えて見やすくしたりするソフトです。この体裁を整えるために「段落」や「セクション」という概念を用いています。

そして、このような「段落」や「セクション」に文書の体裁を設定する機能が連動しています。これがWordの仕組みの重要な点だと思っています。

たとえば、翻訳原稿を操作していて、何かの拍子に文字書式や段落書式、ページ設定が変化したことはありませんか?

おそらく、段落記号やセクション区切りの記号を削除してしまったんだと思います。

このようなことにならないように、編集記号を表示することをおすすめします。これだけで地雷を踏まずに快適にWordを使えるようになると思います。

編集記号の表示・非表示のショートカットキーでは、Shift + Ctrl + 8 です。また、[ホーム]タブの[段落]グループにボタンでも操作できます。

「機能を使うこと」ではなく、「目的」を意識する

Wordを日常的に仕事で使う人は、業務に関連するWordの機能を中心に少しずつ覚えていけばいいと思います。

ただ、Wordの機能を単体で覚えるだけではあまり楽しくない(うれしさが小さい)ので、目的を念頭に複数機能の組み合わせ方を覚えるといいと思います。セミナーでお伝えした内容をパソコンで復習してみてください。

記事「【Word】[検索と置換]ダイアログボックスにて複数箇所の文字列を選択する」で太字箇所を別紙に書き出す方法が紹介されていますが、これも[検索と置換]ダイアログボックスの使い方など複数の技を組み合わせたものです。

1つ1つの機能を組み合わせるコツを理解すると、目的に応じて工夫ができると思います。

同業者のWordの使い方をまねする

結局のところ、同業者のWordの使い方(機能の組み合わせ方)をまねするのが一番だと思います。「数字を半角に統一する」ためのWordの使い方は、Wordを使っているだけではなかなか思いつけないと思います。

業界の先輩に教えてもらうのが一番だと思います。私もそうしています。教えてもらってもすぐに忘れてしまうので、何度も実務で使って練習をします。

セミナーの補足

クイックアクセスツールバーのカスタマイズのヒント

[検索と置換]ダイアログボックスを用いた様々な手法

全角文字を探す方法

[検索と置換]ダイアログボックスをショートカットキーで開く方法

オートコレクトの項目の自動登録ツール(JAT会員の方には無料で提供しています)

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