来週の木曜日に東京で日本翻訳連盟(JTF)セミナーが開催されます。申込期限(3月4日)がせまってきました。ご興味のある方はぜひお申し込みください。
<目次>
概要
日時:2019年3月7日(木)14:00 ~ 16:40 懇親会: 17:15 ~ 19:30 [希望者のみ]
タイトル:特許翻訳におけるNMT実用性の研究
お申し込み:JTF翻訳セミナー
内容
昨年の京都の翻訳祭のアップデート版ということで、日本知的財産翻訳協会(NIPTA)の「NIPTA特許機械翻訳研究会」の研究内容の報告をさせていただきます。
私たち研究会メンバーは、2017年の10月からニューラル機械翻訳(NMT)について学んできました。特許翻訳で使うとどうなるのかを自分たちの手で確認をすると同時に、研究者やエンジン開発者をゲスト講師に招いて最新の研究がどの程度まで進んでいるのかを学んできました。
その報告です。
この研究報告では、ニューラル機械翻訳がどのような誤訳をしてどのように扱いづらいのか、どの程度まで訳せるのか、また実際に実務で使う人がどのような視点で使っているのかなどについて、各分野毎に担当した人たちから紹介があります。私は、この扱いづらいニューラル機械翻訳が出力する訳文をどのように解釈してツール(GreenT)を使って使いやすく修正しているのか、そういうことを紹介します。
ニューラル機械翻訳について思うこと
私はニューラル機械翻訳を使って全ての人が幸せになれると思っていません。立場や用途によりいろんな感想があると思うのでひとことでは説明できませんが、どちらにしろニューラル機械翻訳は万能ではないので、使い方やつきあい方は本人が選べばいいと思っています。
用途により使い分けるものであって、一つの選択肢にすぎないです。翻訳業界+クライアントがちょっと浮き足だってしまってニューラル機械翻訳を持ち上げすぎ(過度に期待をしすぎ)だと思います。同時に、最近はニューラル機械翻訳がいじめられているような印象もあって、それは筋違いだし、ニューラル機械翻訳がかわいそうだなと思ってます。期待することが極端すぎて、間違った使い方による偏った意見が横行しているように思います。
伝えたいことはたくさんあります。限られた時間内で中立的な立場で説明できたらいいなと思います。