翻訳者や専門家のための機械翻訳支援ツール「GreenT」では、全文翻訳機能で翻訳対象箇所を制限できます。
この機能はバイリンガルファイル(対訳表)でのみ利用できます。
参考:
この機能でできること
利用するシナリオとしては、翻訳メモリソフト(Phrase、Trados、memoQなど)でメモリを用いて翻訳(Pre-translationでメモリ適用)し、メモリが適用されない箇所をGreenTを用いて翻訳する場合を想定しています。
この場合は、オプションを設定して、今回のGreenTによる翻訳箇所を見つけやすくするため、翻訳箇所を青文字で表示しています。
通常の全文翻訳機能では、バイリンガルファイル(対訳表)を対象にした場合、以下のように空のセグメントのみをすべて翻訳します。
今回の機能を使うと、以下のように蛍光ペンで着色したセグメントだけが翻訳されます。
操作方法
まず、[Setting]タブで、[[全文翻訳]ボタンを表示する]をオンにします。これは、全文翻訳機能を使う場合には必須の設定です。
そして、[訳文を青文字にする]をオンにして、全文翻訳でGreenTによる訳文を青文字に着色します。
最後に、[蛍光ペンセグメントのみ対象]をオンにして、翻訳対象のセグメントを限定します。このオプションは、対訳表(バイリンガルファイル)を翻訳対象にしたときにのみ利用できます。
また、今回はバイリンガルファイルを対象とした翻訳なので、以下の[バイリンガルファイルを対象にする]もオンにしてください。
翻訳を開始する行の原文セグメントにカーソルを置き、[全文翻訳]ボタンをクリックして翻訳を実行します。