【Word】契約書の和文の見出し様式と英文の見出し様式とを切り替えるワイルドカード

2015年2月10日

先日の上書き翻訳セミナー で紹介したワイルドカードによる置換例です。

法務翻訳では、以下のような書式がよくでてきます。

日英翻訳の場合

(日本語)

以下の文章で丸括弧と数字は半角で記載されています。

2015-02-09 16-28-21

翻訳時には以下のような書式になります。つまり、見出しと条番号とが2つの段落に分けて記載されていたものが1段落にまとめられるということです。見出しの括弧もなくなります。

(英語)

2015-02-09 16-27-48

この場合の書式変換にワイルドカードを使うとすごく便利です。

例えば、以下の検索式と置換式を用います。

検索する文字列:\(([!^11^12^13^14\(\)]{1,})\)^13第([0-9]{1,})条^13
置換後の文字列:Article \2^t^t\1^p

英日翻訳の場合

逆に英日翻訳の場合には、以下のようになります。

(英語)

2015-02-09 16-36-17

翻訳時には以下のような書式になります。和文中の括弧は全角にしてみました。

(日本語)

2015-02-09 16-37-53

 

この英語から日本語の書式への置換では、以下の検索式を用います。

検索する文字列:Article ([0-9]{1,})[  ^t]{1,}([!^11^12^13^14]{1,})
置換後の文字列:(\2)^p第\1条

 

どうぞお試しください。

上書き翻訳用の一括置換ツール「ぱらぱら」 で使う辞書ファイルに複数パターンを登録しておけば、簡単に前処理として活用できます。

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