先日の上書き翻訳セミナー で紹介したワイルドカードによる置換例です。
法務翻訳では、以下のような書式がよくでてきます。
<目次>
日英翻訳の場合
(日本語)
以下の文章で丸括弧と数字は半角で記載されています。
翻訳時には以下のような書式になります。つまり、見出しと条番号とが2つの段落に分けて記載されていたものが1段落にまとめられるということです。見出しの括弧もなくなります。
(英語)
この場合の書式変換にワイルドカードを使うとすごく便利です。
例えば、以下の検索式と置換式を用います。
検索する文字列:\(([!^11^12^13^14\(\)]{1,})\)^13第([0-9]{1,})条^13
置換後の文字列:Article \2^t^t\1^p
英日翻訳の場合
逆に英日翻訳の場合には、以下のようになります。
(英語)
翻訳時には以下のような書式になります。和文中の括弧は全角にしてみました。
(日本語)
この英語から日本語の書式への置換では、以下の検索式を用います。
検索する文字列:Article ([0-9]{1,})[ ^t]{1,}([!^11^12^13^14]{1,})
置換後の文字列:(\2)^p第\1条
どうぞお試しください。
上書き翻訳用の一括置換ツール「ぱらぱら」 で使う辞書ファイルに複数パターンを登録しておけば、簡単に前処理として活用できます。