Wordには段落書式をリセットするコマンドマクロが2種類あります。
(参考)【Word】Wordのコマンドマクロ一覧(記事の紹介)
上記で紹介されている「Wordの「コマンドマクロ」一覧」ページで2つのコマンドマクロが紹介されています。
「ResetPara」と「ResetParagraphFormatting」です。
これらの違いを紹介します。
<目次>
ResetPara
通常、段落書式をリセットする場合には[Ctrl]+[Q]のショートカットキーをご利用になっている方が多いと思います。
このショートカットキーで実行できるのがResetParaです。
Wordでの説明文はこちら。
選択範囲に設定されたスタイルの段落書式を既定値に戻します。
これ、英語にするともう少しわかるかもしれません。
Makes the selection the default paragraph format of the applied style
ちなみに、「the selection」というのはカーソル位置のことです。
もう少し細かく説明をするとわかると思います。
このコマンドマクロを実行する際に、処理対象とする段落にカーソルを置きます。複数の段落を選択してもかまいません。
そしてコマンドマクロを[Ctrl] +[Q]で実行した際に、カーソルがある段落の段落書式を、この段落に設定されているスタイル(通常は「標準」スタイルですが、「見出し1」スタイルなどありますよね)の段落書式の規定値に戻すというわけです。
たとえば、「見出し1」スタイルの個所を[Ctrl]+[E]で「中央揃え」にした場合にこのコマンドマクロを実行すると、この「見出し1」スタイルの規定値である「両端揃え」に戻るというわけです。
もともと設定されている「見出し1」の段落書式はそのまま保持されますので、アウトラインなどの段落書式の設定がそのまま残ります。また、文字書式はリセットされませんので、太字や下線などはそのまま残ります。
ResetParagraphFormatting
Wordでの説明文はこちら。
段落書式をリセットします
英語での説明はこちら。
Resets paragraph formatting
このコマンドマクロの場合、処理対象の段落(カーソルが置かれている1つの段落、選択された複数の段落)の段落書式を「標準」スタイルの段落書式にします。文字書式はリセットされません。
よって、「見出し1」スタイルの個所を[Ctrl]+[E]で「中央揃え」にした場合にこのコマンドマクロを実行すると、「見出し1」スタイルが「標準」スタイルに変わります。結果、「標準」スタイルの規定値である「両端揃え」になるのです。