「見出しマップを活用しよう! 」にて紹介した「見出しマップ」ですが、少しわかりにくかったかも。
これ、登録面倒ですね。
私は、すべてマクロで登録しているので、ここ1年以上は手動で登録したことがありません。
なので、どうやったら手動で登録できるのかをWordの参考書 で調べてみたわけですが。。。
やっぱり、Wordって複雑ですねぇ。あまりにも奥が深すぎます。
なぜなら、見出しマップには、「段落書式」と「文字書式」があり、さらにはアウトラインのレベルによっても表示が異なるのです。
私は、現在私が使っているマクロを作成した当時、上記の理解に非常に苦しんだことを今更ながら思い出しました。
先週の「~翻訳の舞台裏とパソコン活用の考え方~ 『翻訳で使える Word マクロ』セミナー 」でもご紹介したのですが、私のマクロの作成のポイントはまさしくここです。
手作業でできる単純なWordの基本機能(4クリックくらいで達成)を1クリックにする、という視点です。
見出しマップだと、仕組の理解が必要になり少し複雑です。
そのような複雑なプロセスを自動化すれば、手元にWordの参考書 がなくても、さらに見出しマップがなんなのか知らなくても、1クリックで同じ結果を得ることができるようになるわけですね。
そんな視点です。
これを繰り返せば、相当な時間短縮ですよ(思い出したり、理解するのに時間かかるし)。
という前振りです。
ひとまず、「手動だと面倒ですよ」、と説明を今回して、その後、「マクロだと簡単ですね」、というお約束のオチになります。
では、簡単に紹介します(前振りが長すぎ)。
- 文章中の見出し項目に設定したい段落にカーソルを置きます。
- 作業ウィンドウで「スタイルと書式」を表示させます(上記図の①)
- 適用する書式の選択にて「見出し1」を選択します(上記図の②)
- 見出し1を選択すると、左側の「見出しマップ」にその段落の文字が表示されます。
選択された段落の「文字書式」が「見出し1」に設定された文字書式に変更されます。
このように設定すると、文章中の第4条を読みたい場合には、図の左に表示される「見出しマップ」から第4条をクリックすれば、カーソルが一気に第4条にジャンプします。(下図参照)
非常に便利ですね。
ただし、みなさんお気づきのように、「文字書式」が「見出し1」に設定されたものに限定されてしまいます。
つまり、文章全体が「標準」書式で設定された「MS明朝、10.5ポイント」なのに、見出し登録をした部分だけ、「見出し1」の書式で設定された「MSゴシック、12ポイント」なのです。
これ、あんまりうれしくないですね。
苦労して設定した割に、見栄えがよろしくないし、なんか残念。
というわけで、次回、もっと簡単に、もっと美しく見出しマップの設定をする方法を紹介します。