【Word】［検索と置換］ダイアログボックスで複数の図を同時選択する裏技

「【Word】［検索と置換］ダイアログボックスで複数箇所の文字列を同時に選択する」で紹介したとおり、［検索と置換］ダイアログボックスを用いると、文書中の複数の文字列を同時に選択できます。

選択できれば、行内配置図の書式の一括設定もできる！

少し工夫すると［検索と置換］ダイアログボックスで複数の行内配置図も選択できます。行内配置図というのは、行内に文字列と並んで挿入される図のことです。

行内配置図は、特殊文字の「^g」を用いると検索ができます。そこで、「検索できる＝選択できる」という基本原則を使い、複数の行内配置図を選択してみます。

今回の例では、行内配置図とその直後の段落記号を選択してみます。この状態で段落書式を設定すれば、図の前後の行間や配置を一括で設定できます。

行内配置図の選択方法

まずは、［ホーム］タブの［検索］ボタンから［高度な検索］ボタンをクリックして［検索と置換］ダイアログボックスを表示します。

このダイアログで［検索する文字列］欄に特殊文字の「^g」を入力すれば行内配置図を検索できます。この特殊文字を覚えておく必要はありません。特殊文字を一覧から選べばいいからです。

特殊文字を探すためには、ダイアログの［オプション］ボタンをクリックしてオプションを表示します。ここで、［あいまい検索（日）］や［あいまい検索（英）］、［英単語の異なる活用形も検索する］のチェックをすべてオフにすると、［特殊文字］ボタンをクリックできる状態になります。

［検索文字］をクリックすると、特殊文字の一覧が表示されます。ここで［グラフィック］を選択すると、［検索する文字列］欄に「^g」が自動的に入力されます。

行内配置図は、別の文字列と同時に検索すべし！

これで、行内配置図を検索できます。ところが、前項のように［検索する場所］メニューの［メイン文書］を選択しても、文書の最後にある行内配置図が1つ選択されるだけで、すべての行内配置図を選択できません。ヒット数は表示されるのですが。。。

困りましたね。

ここであきらめてはいけません。とっておきの裏技があります。特定の文字列と一緒に行内配置図を検索した場合には、行内配置図を複数同時に選択できるのです。今回の文書の場合、行内配置図の直後に段落記号があります。今回の例では、段落記号とともに行内配置図を検索してみます。

段落記号と行内配置図を合わせて検索

段落記号の特殊文字は上記でグラフィックを選択したときと同様の方法で見つけられます。［検索と置換］ダイアログボックスの特殊文字のリストの一番上にある「段落記号」を選択します。

この特殊文字（^p）は、段落（paragraph）のpにちなんで作られています。「^」は数字の［0］キーの2つ右にあります。直接半角文字で入力してもいいでしょう。なお、キーボードから特殊文字を入力した場合にも、［あいまい検索（日）］などのすべてのオプションをオフにしてください。

こうして作った検索式「^g^p」（行内配置図+段落記号）を［検索する文字列］欄に入力します。この状態で［検索する場所］を［メイン文書］に設定すると以下のように図が選択されます。

先ほどの検索結果（51個）とは異なる数（35個）の図がヒットしました。これは、図の直後に改行記号がない場合があるからです。

上記の通り図と段落記号がセットで選択された状態になっています。選択された箇所に対して一括で書式を設定できます。

行内配置図を抽出もできる！

また、これまでに何度か紹介したように、［Ctrl］＋［C］で複数箇所の選択範囲をコピーして、［Ctrl］＋［N］で新規文書を開き、［Ctrl］＋［V］で貼り付けると、選択された行内配置図を新規文書にリストアップ（抽出）できます。

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