【Word】ワイルドカードを使う場合の注意点(その2)

前回の記事「【Word】ワイルドカードを使う場合の注意点(その1)」にて、ワイルドカードを使う場合には、変更履歴の記録をオフにするとよい場合があることを紹介しました。

今回は、ワイルドカードを使うときに「コメントに注意せよ!」という記事です。

不具合の現象

たとえば、以下のような検索をしようとします。

第[0-9]{1,}章

これは、第1章や第2章などを検索するための書き方です。

ところが、半角数字部分にコメントがある場合には、検索がスキップされてしまい「第2章」を検索できないのです。

対策

検索ができないと表記の修正や上書き翻訳における一括置換ができないため困ります。

ワイルドカードを本当に使わなければならないのかを考える

たとえば、上記のような第1章や第2章のような場合には、以下の検索でも見つけられます。

ワイルドカードやあいまい検索などオプションをすべてオフにします。

第^#章

ただし上記の場合、一桁の章の場合に検索ができます。第10章~第99章は以下のようにします。

第^#^#章

わざわざこのようにかき分けなければならないので手間なのですが、検索可能な方法としては有効です。

コメントをできるだけ使わないようにする

そもそも、コメントをできるだけ避けるようにしたほうがよいかも知れません。

コメントが多いとWordファイルが不安定になることが知られています。ファイルを安定した状態で使うという点においても、コメントを控えるのも一つの手です。

検索対象外の部分にコメントを入れる

この方法は、上書き翻訳をする場合にだけ有効かもしれません。

たとえば、隠し文字を用いて原文を表示できます。

【コード】一括置換による翻訳にて原文データを見ながら翻訳する(その3)

または、上書き翻訳ツールを使っても、同様のことができます。

この場合、青文字の隠し文字部分にコメントが入っています。

この状態であれば、「第2章」をワイルドカードを用いて検索できます。

 

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