前回の記事(【Word】助詞「の」が3回連続する箇所を検索する)で紹介したワイルドカードの検索式は、以下のように簡素化できました。
(修正前)
[!。、^13の]の[!。、^13の]{1,}の[!。、^13の]{1,}の[!。、^13の]
(修正後)
の[!。、^13の]{1,}の[!。、^13の]{1,}の
最初の「の」の前の文字と最後の「の」の次の文字は何でもいいので、あえて指定する必要はないと思います。
答えを1つにする必要はないので、使ってみて好きな方を採用してください。
<目次>
「が」の3回連続表記、「は」の3回連続表記への応用
前回の記事に対して、水野麻子さん から以下のコメントをいただきました。
2. Re:校正ソフトから機能を拾ったら・・・>水野麻子さん
いつもヒントをありがとうございます。
最近JustRight!を購入したので動きを分析してみます。
確かに、JustRight!と似たようなことをマクロでできたらいいかもしれません。
頭の体操してみます!
1. 校正ソフトから機能を拾ったら・・・こんにちは。
今回の話で、思ったことがあります。
JustRight!の動き(の一部)をマクロにしたら、JustRight!を持っていない人でも、ある程度は同様の校正ができるかもしれないなと。たとえば、JustRight!には校正設定の「表現洗練-同一助詞の連続」というものがあります。
これ、デフォルトの設定では、「の」「が」「は」が3回以上か、「で」「を」が2回以上連続する文節が抽出されるのです。こういう設定項目を分析して、Wordマクロに反映させたらどうなるか?ですね。
単なる思いつきなので、実現可能性は考慮していませんが、頭の体操にでも(笑)。
校正ツールJust Right!では、助詞については、「の」「が」「は」が3回以上か、「で」「を」が2回以上連続する文節が抽出される、との情報をいただきました。
なるほど、助詞にはまだ別のパターンがありましたね。
たとえば、「が」と「は」も、「の」と同じパターンで検索できそうですね。
単純に「の」を「が」や「は」と置き換えてみたのですが、読点は除外しなくてもよさそうな気がします。
なので、以下のようにしてみました。
が[!。^13が]{1,}が[!。^13が]{1,}が は[!。^13は]{1,}は[!。^13は]{1,}は
これが出発点になりそうです。
これだと正しい記述も誤判定してしまうと思います。
たとえば、上記の場合、「には」における「は」も検索対象になります。自然な記述であっても検索されてしまいます。
とりあえず可能性があるところを検索してみて、それらを自分の目で判断するというのもいいと思います。
または、誤判定のパターンを検証して、この検索式を改良していくのもいいと思います。
これも、「蛍光と対策」や「色deチェック」に登録してチェックできます。
Just Right!ではどのように判定しているのか?
手持ちのJust Right! で確認したのですが、なかなかいい例文を作れなくて、判定ルールを予測できませんでした。
たとえば、「は」が3回連続した記述を意図的に以下のように作っても、表記ミスとして指摘されませんでした。
Wordの検索は、ワイルドカードは、使い方の説明は、しません。
Wordの検索は、ワイルドカードは使い方の説明は、しません。
Wordの検索は、ワイルドカードは使い方の説明はしません。
Wordの検索はワイルドカードは使い方の説明はしません。
読点の位置も関係ありません。
何か特別なアルゴリズムが採用されているようです。
私はこのような表記の読みやすさについて勉強を始めたばかりです。
今後、Just Right! を使いながら検証していきたいと思います。